65歳以上の方は口腔機能低下症の検査を
口腔機能低下症とは
加齢に伴い、お口の機能が低下する状態を「口腔機能低下症」と呼びます。これは、単なる歯の問題ではなく、噛む力の低下、飲み込みの困難さ、唾液分泌の減少、舌の動きの悪化など、複数の機能が同時に低下する状態を指します。
口腔機能低下症が進行すると、食事が困難になるだけでなく、栄養不良、誤嚥性肺炎のリスク増加、そして全身の健康悪化につながる可能性があります。このため、早期の発見と適切な対応が非常に重要です。
口腔機能低下症の主な症状
以下のような症状がある場合は口腔機能低下症の可能性があります。
口腔機能低下症は、令和2年度より保険診療の対象となりました。以下の条件を満たす場合、保険診療での検査と治療が可能です。
対象となる患者様
・65歳以上の高齢者
・口腔機能低下症の診断基準を満たす方
診断基準
以下の7つの検査項目のうち、3項目以上が基準値以下の場合、口腔機能低下症と診断されます。
1.舌圧検査 – 舌の力を測定
2.咬合力測定 – 噛む力を測定
3.口腔衛生状態 – 歯周病や虫歯の有無
4.唾液分泌量測定 – 唾液の量を測定
5.舌の動き – 舌の可動域を評価
6.嚥下機能 – 飲み込む機能を評価
7.咀嚼機能 – 噛む動きを評価
保険診療の内容
口腔機能低下症と診断された場合、以下の治療が保険診療で行われます。検査も保険適用です。
治療内容
・舌や口の周りの筋肉を鍛えるトレーニング(口腔機能訓練)
・唾液分泌を促進する指導
・食事の工夫についてのアドバイス
・必要に応じて義歯の調整や作製
治療期間: 通常、3ヶ月から6ヶ月程度の定期的な通院が必要です。