こんにちは。歯周病学会専門医、デンタルクリニック青木の院長を務めます青木栄人です。
みなさんは、「歯周病を放置すると、命に関わる肺炎のリスクが高まる」という話を聞いたことがありますか?「たかが歯ぐきの腫れで大げさな…」と思うかもしれませんが、実はお口の中の健康と肺の状態には、非常に密接で恐ろしい関係があるのです。
今回は、最新のエビデンス(科学的根拠)に基づき、歯周病と誤嚥性肺炎の関係についてわかりやすく解説します。

こんにちは。歯周病学会専門医、デンタルクリニック青木の院長を務めます青木栄人です。
みなさんは、「歯周病を放置すると、命に関わる肺炎のリスクが高まる」という話を聞いたことがありますか?「たかが歯ぐきの腫れで大げさな…」と思うかもしれませんが、実はお口の中の健康と肺の状態には、非常に密接で恐ろしい関係があるのです。
今回は、最新のエビデンス(科学的根拠)に基づき、歯周病と誤嚥性肺炎の関係についてわかりやすく解説します。
通常、食べ物や飲み物は「食道」を通って胃へ運ばれます。しかし、加齢や病気でお口周りの機能が衰えると、誤って「気管」の方へ入ってしまうことがあります。これが「誤嚥(ごえん)」です。
誤嚥した際に、お口の中の細菌が一緒に肺に入り込み、そこで炎症を起こしてしまうのが誤嚥性肺炎です。
日本では肺炎は高齢者の主要な死亡原因のひとつであり、その多くが誤嚥性肺炎と考えられています。
ポイントは「口の中の細菌量」です。
歯周病があると:
• 歯周ポケットに大量の細菌が存在
• 出血しやすい炎症状態
• 病原性の高い嫌気性菌が増殖
唾液1ml中には数億個の細菌が存在すると言われますが、歯周病が進行しているとその数・毒性ともに増加します。
それらが誤嚥によって肺に入り込むことで、肺炎を引き起こします。
歯科業界では、歯周病治療と肺炎予防の関係を示す重要なデータが数多く報告されています。
| 研究内容 | 結果・エビデンス |
|---|---|
| 高齢者の口腔ケア | 専門的な口腔ケアを週1回受けたグループは、受けなかったグループに比べ、肺炎の発症率が約40%減少した(米山らの研究)。 |
| 死亡リスクの低下 | 定期的な歯石除去を行っている人は、誤嚥性肺炎による死亡率が有意に低い。 |
| 菌の特定 | 肺炎患者の肺から検出される細菌の多くが、歯周病ポケット内にいる細菌と一致することが確認されている。 |
誤嚥性肺炎を防ぐために、今日から以下の3点を意識しましょう。
1. 毎食後の丁寧なブラッシング: 歯の表面だけでなく、歯ぐきとの境目を意識してください。
2. 舌ケアの徹底: 舌の上(舌苔)は細菌の温床です。舌ブラシで優しく掃除しましょう。
3. 歯科医院でのプロフェッショナルケア: セルフケアでは落とせない「バイオフィルム(細菌の膜)」を、専門の器具で除去することが最も効果的です。
歯周病治療は、単に美味しいものを食べるためだけのものではありません。あなたの大切な命を守るための予防医療です。
「最近、食後にむせることが増えた」「歯ぐきから血が出る」という方は、ぜひ一度、歯周病専門医の診察を受けてみてください。私たちと一緒に、生涯健康な肺とお口を守っていきましょう。
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