
早期発見がカギ!定期的な「歯ぐきの健康診断」を
「歯ぐきの健康診断」と聞くと、少し大げさに感じるかもしれません。
でも実は、歯ぐきの検査=歯周病を早期に見つけるための大切なチェックです。虫歯と違って、歯周病は痛みなく静かに進行していく“サイレントディジーズ(静かな病気)”とも呼ばれています。
気づいた時にはすでに歯を支える骨が溶けてしまっていることも少なくありません。
歯周病の検査ってどんなことをするの?
1.歯周ポケットの深さ
歯と歯ぐきの間には“歯周ポケット”という溝があります。この深さを専用の細い器具(プローブ)で測定します。健康な歯ぐきなら1〜3mmほどしかありませんが、歯周病が進むと4mm以上に深くなっていきます。
2.出血の有無
測定中に歯ぐきから出血する場合は、炎症が起きているサインです。
3.歯の動揺(ぐらつき)
歯を支える骨の量が減っていないかを、歯の揺れ具合から確認します。
4.レントゲン検査
必要に応じて、歯を支えている骨の状態をX線で確認します。目に見えない部分までしっかりチェックすることで、より正確な診断が可能
になります。
歯周ポケットの検査は、実はすでに受けたことがある方も多いかもしれません。
初めてだと思っていた患者様でも、検査中に「前にも別の歯医者さんでチクチクされたことがあった!」と気づかれることも多くあります。
当院では検査を行ったあとは、結果報告と共に今後どうしていくべきかを明確にお伝えしています。一緒に現状を把握して、改善を目指
していきましょう!
チクチクの検査って…痛いの!?
物差しのような細い器具で軽く歯ぐきを触れる程度なので、刺激としては、「チクチク」「少しかゆい」程度のことがほとんどです。
ただし、歯ぐきの炎症が強い場合には、通常より痛みを感じる場合があります。もし痛みが強いときは、我慢せずに左手を上げてスタッフ
に合図してください。
なぜ定期的な検査が大事なの?
歯周病は、進行すると歯を支える骨が少しずつ溶けていく病気です。一度失った骨は、自然には元に戻りません。そのため「症状が出て
から治す」よりも「悪くなる前に見つけて、早く対処する」ことがとても大切です。
定期検査を受けることで、
・歯ぐきの状態の変化を早めに発見できる
・クリーニングや生活習慣の見直しで進行を防げる
・結果的に、将来的な治療費や通院回数も減らせる
といったメリットがあります。
どれくらいの頻度で受ければいいの?
当院では、基本的に3〜4ヶ月に1回のペースで検査を受けるのがおすすめしております。
生活習慣や磨き方の癖によって歯ぐきの状態は変わるので、定期的にチェックすることで、いつまでも健康な歯を守ることができます。
まとめ:歯周病専門医から
歯周病は、痛みがなくても確実に進行していく病気です。早期発見・早期治療のためには、定期的な「歯ぐきの健康診断」が欠かせませ
ん。
ご自身の歯ぐきの状態を知るつもりで、歯科医院でチェックを受けてみてください。
目標は、一生涯一本でも多く自分の歯で生活できること。手遅れになる前に、今のうちから一緒にケアを始めましょう。
代々木の歯医者・デンタルクリニック青木
院長 青木栄人
日本歯周病学会 専門医
JR山手線「代々木駅」北口から徒歩2分、
小田急線「南新宿駅」から徒歩3分です。
歯科衛生士 杉山